pyenv-winによるインストール

pyenv-winとは

Windows環境で、Macと同様にPythonのバージョンを切り替えて使用したい場合に利用するツールである。 Windows環境では、Python3.6とPython3.8などを切り替える程度であればインストーラで複数のバージョンをインストールするのみで問題はない。 しかし、例えばPython3.6.5とPython3.6.9を切り替える必要がある、などの細かい変更が必要な場合は、Macと同様にpyenvによる環境切り替えが必要になる。 このような環境切り替えを可能にするのが、pyenv-win(pyenv for Windows)である。

pyenvはあくまで複数のPythonのバージョンをパッチレベルまで切り替えるためのツールである。 Windows環境でpyenv-winを利用しなければいけないような状況は多くないだろうが、参考として記載する。

pyenv-winのインストール

pyenv-winは事前にインストーラでPythonをインストールしておく必要がある。 まだインストールしていない場合は、Pythonインストーラによるインストールでインストールしておく。

Pythonがインストールされたら、pipコマンドを使用してpyenv-winをインストールする。

> pip install pyenv-win --target %USERPROFILE%/.pyenv

pyenv-winのインストールが完了したら、環境変数に次の値を追加する。 Windows10のスタートボタン->設定で検索画面に「環境変数」と入力する。

Windows10設定画面

環境変数画面から、Pathが設定されている箇所を選び、編集ボタンを押す。もしPathが存在しない場合は新規でPathを作成する。

環境変数設定01

追加ボタンを押下し、以下の2つを追加する。

環境変数設定02

すでにインストール済みのPythonのフォルダに環境変数が設定済みの場合は、今回追加したPathが先頭になるように上へ下へボタンを使って移動する。

環境変数設定03

設定が完了したら、OKボタンを押して設定を終了する。

pyenv-winによるインストールおよび切り替えはMacと同様なのでpyenvによるインストール(Mac) を参考とすること。